
皆さん、こんにちは。
本日は「G線上のアリア」について深堀していきたいと思います。
「G線上のアリア」は17世紀に活躍したドイツの音楽家、ヨハン・セバスティアン・バッハによって作曲されました。
J.S.バッハは「音楽の父」と称され、教科書にも載っている有名な人物ですね。
また、「G線上のアリア」も結婚式などのBGMとしてよく使用されているため、聴いたことのある方も多いのではないでしょうか。
実は「G線上のアリア」というのは通称で、正式には「管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068 第2曲 アリア」といいます。
では、なぜ「G線上のアリア」と呼ばれるようになったのでしょうか。 4本あるバイオリンの弦のうち「G線」と呼ばれる1本の弦のみで演奏できるからだというのは有名ですね。
しかし、この曲はその名前の通り元来オーケストラ用に作曲されていました。
それをバイオリニストであるアウグスト・ヴェルヘルミがバイオリンとピアノのために変調・編曲したものが、現在よく知られている「G線上のアリア」なのです。
編曲当時、バイオリニストの間でG線だけで演奏するという芸が流行していたそうですよ。
そんな「G線上のアリア」は非常にゆったりとしたテンポの楽曲です。
優雅な流れの中で、温かみや切なさを感じさせる和音の上に美しい旋律が奏でられます。
また、中間部にはJ.S.バッハの得意な「対位法」を用いて作られた部分があります。
「対位法」を簡単に説明すると「複数の異なる旋律が同時に流れるようにする作曲技法」です。
この「対位法」による旋律の絡み合いからも美しいハーモニーが誕生します。
冒頭でもお話しした通り、「G線上のアリア」は式典などでも使用される楽曲です。
ご家族やご友人、大切な方の結婚式などでの演奏を目指してみるのも良いかもしれませんね。