
皆様こんにちは。
今回ご紹介するのは、エドヴァルド・グリーグの「山の魔王の宮殿にて」です。
■エドヴァルド・グリーグの紹介
グリーグは、1843年6月15日にノルウェーで産まれました。
グリーグ家は音楽的な家庭で、幼少期から母親のピアノ指導を受けていました。
グリーグは、ノルウェーの国民楽派の最も代表的な作曲家として知られています。
彼の音楽は、ノルウェーの情景や文化の影響を強く受けています。
■「山の魔王の宮殿にて」の紹介
この曲は、「ペール・ギュント組曲」の中の楽曲の一つです。
「ペール・ギュント組曲」とは、ヘンリック・イプセンの劇「ペール・ギュント」のためにグリーグが作曲した音楽です。
「ペール・ギュント」のあらすじをものすごく簡単に説明すると、根拠がないのに大口ばかり叩く主人公・ペールのふんだりけったりな人生を描いた作品です。
「山の魔王の宮殿にて」は、彼が魔王の手下に追いかけられるシーンの曲です。実はこの曲には歌詞がついており、その歌詞は魔王の手下のセリフになっています。
かなり刺激的な歌詞なのでここには書けませんが、気になった方はぜひ調べてみてくださいね。
■「山の魔王の宮殿にて」の特徴
この曲は、同じメロディが繰り返されていますが、不思議と飽きないのです。
なぜかというと、和音を変えてみたり、リズムを変えてみたり、音の大きさを変えてみたり…同じメロディでも、多様な表現が組み込まれているからです。
また、追いかけまわされているシーンなので、物語が進んでいく様子も感じられます。冒頭はかなり静かに、そして低い音域で奏でられています。
暗い空気の中、隠れながら逃げているのでしょうか。そこから、だんだんと雲行きが怪しくなります。ラストは迫力のある伴奏と疾走感のある旋律が奏でられます。
一生懸命、そして必死に逃げている様子が思い浮かびますね。
劇の曲なので、登場人物の感情や物語のシーンが想像できて楽しいですね。
音楽は物語やその場の空気を盛り上げるうえでは欠かせないものです。
卒業式の入場やテーマパークも、音楽が流れていますよね。
このようなイベントごとでなくても、朝支度をしているとき、夜寝る前、なんとなく落ち着きたいとき…その場にあった音楽を流して、空気づくりをしてみると、よりよい生活を送れるでしょう。